2005-10-13から1日間の記事一覧

カントの立場:超越論的哲学

▼超越論的哲学 ア・プリオリなカテゴリーがあってはじめて経験がなりたつ.そして,経験があってはじめて諸物は‘そこにある’(存在する)といえる.諸物,ひいては自然一般は経験によって可能になる.これは,物の存在を暗黙の前提とし,すでに存在するモノ…

目的,合理論と経験論に対して

▼カントの目的:合理論と経験論の調停,理性の批判 合理論と経験論の対立とは知性の位置づけに関する対立である.知性とは概念にもとづき推理・推論する能力である.合理論は知性を過大評価し,経験論は理性を過小評価する.カントは知性の濫用を抑制し,か…

背景

▼時代:カント(1724-1804,純粋理性批判第1版1781,第2版1787)の時代 = 18世紀末から19世紀にかけて.ヨーロッパでは政治システムの近代化がなされつつあった(例:1789年のフランス革命).その状況下において,個人の自由(生命・身体・私的財産の所有・…

KDRVマップ

純粋理性批判(KDRV)の見取り図.おもに「図解雑学哲学」と「哲学マップ」より.‘B--’としたのは関連内容が記載されている原書第2版のページ(岩波文庫版を参照).