2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

消去的還元

サールは以下のように述べる.心身問題における唯物論と二元論との対立のもとには還元をめぐる第2の混乱がある.それは消去的還元にかんするものだ. (サール『マインド 心の哲学』についてのメモ.id:somamiti:20061030)

マインド

マインド―心の哲学 “心の哲学”入門書.前半は心身問題にかんする議論が手短に紹介されていてうれしかった.後半は心身問題にかかわるさまざまな問題が紹介されているけれども(自由意志,知覚,無意識,自己など)入門書であるためか少々,かたすかしをくっ…

好きとか嫌いとか

哲学のことが好きか嫌いか,そんなアホらしい問いにかまけてばかりの昨今. - それはもう,好きなときもあれば嫌いなときもある.好き嫌いを云々することが成立してしまうくらいには関心をもってしまっている.腐れ縁というやつだろう. 『裏庭 (新潮文庫)』…

「内」について

先日の「内」にかんする引用の関連箇所.読書メモより.

年月

先日,本屋にたちよってはじめて岩波文庫からゲーデル『不完全性定理』の翻訳,河出文庫から『アンチ・オイディプス』の翻訳がそれぞれ出版されているのを知った.これくらいは買ってもよいかもしれない. - この2年間,無為に過ごしてきたようにおもってい…

陰摩羅鬼の瑕

吾,未だ生を知らず,いずくんぞ死を知らん. - 『陰摩羅鬼の瑕』を読む.ハイデガーの思想とがっぷり四つを期待して読みはじめたために肩透かしをくった.ハイデガーの思想はいわば風味づけのようなもので,基本にある素材は儒学の鬼神論であった.ハイデガ…

斎藤寝具店

弱者への愛には,いつだって殺意がこめられている. - 見世物は観衆によって成立する.そのスペクタクルに胸高鳴らせその成りゆきを見守る見物客によって見世物芸人はさらなる高みへと駆り立てられる.虐めにおいてなにより許し難いのはその場に居合わせなが…

若冲

疏水さんのところをみてはじめて京都で若冲展をやっていることを知った.これは見にゆきたい.

呼び声

しばらくまえからちくま学芸文庫の『存在と時間』ISBN:4480081372,ISBN:4480081380.睡眠薬や待ち時間の一服代わり.意味を読み取ることを放棄しているのでそろそろページをめくり終わりそうだ.縁があれば読み返すこともあるだろう. わかるようなわからな…

非肉体的

苦しまぎれに「精神的」を「非肉体的」などと記したが,演劇などのこと――そうではなくても,抑うつが現れるためには肉体(ないし文章や絵画などのメディア)が必要であること,たとえば蒲団にくるまって一日中横になっているということだって肉体を通さずに…

科学の力

耳鼻咽喉科コース終了.特別講義として「宇宙酔い」の話を聴く機会があった.以下のようなポイントがとりわけ印象にのこった: 1)「宇宙酔い」にたいする治療の第1選択は抗ヒスタミン剤(H1ブロッカー)の投与【プロメタジン50mg ← 静注か経口投与かメモし…

お蚕ぐるみ

我なにゆえにこの場に,身をば置く. (『お父さんは心配症』単行本,埋め草ページ) - お酒の席のような場所,人々が集って楽しく盛り上がるような場所があまり得意ではない.もちろん楽しいことは楽しい,しかしときおりこころが沈んでしまうことが申しわ…

その後

耳鼻咽喉科の講義をうけている.このところ皮膚科,眼科,耳鼻咽喉科と,いわゆるマイナー系の科目がつづいている.幼いころからアトピー性皮膚炎,近視,アレルギー性鼻炎などに親しんできたためか,なんとなく楽しい. とりわけ耳鼻科領域には,幼いころの…