蔵書整理(3)

syoujyo

▼未だ借りたままだった本(もしくは既成事実的にいただいてしまった本)
レメディオス・バロ夢魔のレシピ』工作社:フクロウさんより.こんど持ってゆきます.そういえば以前に「レメディオス・バロの展覧会を観にいった」といいましたがそれはレオノール・フィニ展のまちがいでした.
澁澤龍彦『少女コレクション序説』『サド侯爵の生涯』中公文庫:『少女コレクション序説』の表紙には四谷シモン球体関節人形少女のポートレートがあしらわれていて,これを借りたまま京都を離れたのは半ば確信犯的所業だったとおもう.
荒俣宏『想像力の地球旅行』角川ソフィア文庫:2年程まえに貸していただいたまま「ボルヘスの『幻獣辞典』のようなものか」と思いこみ未読.ページをめくると「十八世紀以降,リンネたちがつくりあげた分類学は,「差」ではなく,「類似」ないしは「共通」の要素を基本に置いた.似ているかいないかで区分したのである」やら「キュヴィエは「生物とは一種の渦巻きである」と表現した」やら「博物学におけるコピー文化を論じるにあたり」など,そそられるフレーズが目についたので近々読んでみよう.
恩田陸『Q&A』幻冬社リリー・フランキー『東京タワー』扶桑社,樋口裕一『頭がいい人,悪い人の話し方』PHP新書:サークル関連で書評をするために借りた本たち.いまだに手元に置きっぱなし.
江國香織『号泣する準備はできていた』講談社直木賞を受賞したころに借りました.「あの本,さしあげます」とこのあいだ云われました.生まれてすみません.
村道一『ニューロサイエンス入門』サイエンス社:Gen-eさんからお借りしたまま私物化して何年になるだろう.いまでも折々活用しております(記述がまとまっているもので).
京極夏彦陰摩羅鬼の瑕講談社ノベルス:mahouyaさんから借りた,というよりも貰った本.先に読んだGen-eさんから「今回はハイデガー林羅山なんだよ」と云われて「それなら今読んでいる『存在と時間』を読み終わってから読むことにしますよ」と見栄を切ってよりはや幾星霜.でも今年中には読むことができる,かもしれません.
その他,ドーキンス『虹の解体』早川書房ケアンズ・スミス『〈心〉はなぜ進化するのか』青土社,ダマジオ『生存する脳』講談社.以上,私の記憶と照らし合わせる限りにおいて.

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▼そういえば2冊以上もっていた(もしくは2回以上購入した)本
ドストエフスキー地下室の手記新潮文庫プラトン『国家(上)』岩波文庫,ウォーフ『言語・思考・現実』講談社学芸文庫,阿刀田高ギリシア神話を知っていますか』新潮文庫:これらの本は,もっていることはわかっていて,それでもあえて(たとえば手持ちの本がボロボロになっていたりして)買った本です.ほんとうです.

小林敏明『精神病理からみる現代思想講談社現代新書:行方知らずになっていたので『〈ことなり〉の現象学』を買ったついでに古本屋で購入.

クリス・サイズモア『私はイヴ』ハヤカワ文庫NF:「私クリス・サイズモアは、奔放で誘惑的なイヴ・ブラック、ひっこみ思案のイヴ・ホワイト、理知的なジェインの3つの人格が交互に入れ替わる多重人格の症例として世界じゅうに知れわたった。けれども実際には、およそ40年にわたり、22もの人格たちに記憶を分断され、あやつられていた。本書は、精神医学史上有名で映画「イヴの3つの顔」のモデルにもなった多重人格者が、その驚くべき病状を再現した初の自伝である。」という内容(「BOOK」データベースより).先日,BOOK OFFで105円で叩き売られていたのを「おおこれは買いだ」と購入.しかしよくよく考えてみると,この本って昨年の春頃に「どうせ読まないから」と,フローラ・シュライバー『失われた私』ハヤカワ文庫NF(こちらは読了)ともども当のBOOK OFFに売却した本だったようにおもう.ちょっとショック.

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