蔵書整理

▼持っていたはずなのにみあたらない本たち

いとうせいこうノーライフキング新潮文庫:そういえば『ワールド・エンド・ガーデン』も引越しの折りに友人にさしあげていて手元からは消えうせていた.『解体屋外伝』が復刊されたらまとめて購入しよう.
小林泰三玩具修理者』『肉食屋敷』角川ホラー文庫:おかげで手元にあるのが『人獣細工』『密室・殺人』『ΑΩ』『目を擦る女』『海を見る人』という,微妙に代表作を外してしまったような組合せに.ちなみに『人獣細工』は2冊重複してもっていたはずなのが1冊しかみあたりません【そういえば『脳髄工場』を買うのを忘れていた】.
森博嗣冷たい密室と博士たち講談社文庫:S&Mシリーズのなかでこの1冊だけが抜けているというのも,どうにも座りがわるい.『笑わない数学者』ならまた買ってもいいかな,という気になったのだが.
ダンセイニ『魔法使いの弟子ちくま文庫:消えてしまうなんてあんまりだ.
綾辻行人「囁きシリーズ」講談社文庫(おそらく):天野可淡さまの球体関節人形が表紙のやつ.コレクターズアイテム的に大事にしていたのに三冊(『緋色の囁き』『暗闇の囁き』『黄昏の囁き』)とも消えてしまっているだなんて!
恩田陸『不安な童話』新潮文庫:あらためてみると,意外と恩田陸の本を持っていないことに気がついた.他に手元にあるのは『六番目の小夜子』『球形の季節』『図書室の海』『三月は深き紅の淵を』『麦の海に沈む果実』『月の裏側』『光の帝国』.『Q&A』は借り物なので除外.つい先日読了した『チョコレートコスモス』は『ガラスの仮面』みたいでとても面白かったのですがそれはまた別のお話し.
ラヴクラフトラヴクラフト全集 第1巻』創元推理文庫:1巻に載っているメインの作品ってなんだったかな【他の巻を参照したところ,どうやら「ユゴスよりのもの」に関する話が載っていたはずだ.タイトルはなんだったかな.たしか「闇に囁くもの」だったようにおもう.ああそうだ,「インスマスの影」も1巻でした】
太宰治走れメロス新潮文庫:太宰さんの作品もあまり持っていない,というより読んでいないようにおもう.とくにこれには「女生徒」と「駆け込み訴え」が収録されていて,ぜひとも手元に置いておきたい1冊だったのに.
ニーチェ『人間的,あまりに人間的』(上・下)ちくま学芸文庫ちくま学芸文庫版は鉱物をあしらった表紙がステキだ.そのほか「反時代的考察」と「ツァラトゥストラ」をちくま学芸文庫で,「悲劇の誕生」と「この人をみよ」を岩波文庫でもっているが,こんなことならすべてちくま学芸文庫で揃えておけばよかった.

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本は天下の回りものとはいえ,あらためてみると思い入れのある本でへこむ.

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▼持っていたような気がするのだけど持っていなかったのかもしれない本
安部公房『無関係な死・時の崖』新潮文庫:おかしいな.「新潮文庫からでている安部公房はコンプリートした」と思ったことがこれまで3度ほどあるにもかかわらず,そのたびに足らない1冊に気づいてしまう.しかし『石の眼』も『夢の逃亡』も今はしっかり手元にあるので,今度こそコンプリートできるとおもうってなんだか小学生みたいな動機.それにしても表紙が汚れた本が多い.保存用の本も買っておこうかしらん.
田口ランディ『モザイク』幻冬社文庫:この人の本は「アンテナ三部作」と『オラ!メヒコ』しか読んだことはないと称していたが嘘だったのかもしれない.緊急警報発令.本棚の底が抜ける.

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つづく,かも.