楽しくなりたい

ちかごろ,春の陽気にさそわれたのか,浮きたつような心もちでいた.
しかし,イタイ所を突かれれば反射的に身を鎧い,調子にのれば回りがみえなくなってしまう.一人よがりの滑稽さ.

  • -

宴の翌々日,醒めた心地であっても,なにかが変わったかといえば変わったような,変わらないといえばあいもかわらず変らずであるような,そのような言葉と戯れているのも,なんだか滑稽なことで.
わたしはすぐに,楽しく(楽に)なろうとする.修証一等とはほど遠い.