送っていただいた本など

非常階段に連れて行かれて,なんだか難しいお話を聞かされました.神さまの存在を数論を用いて証明する方法と,その否定を観念論的におこなうにはどうしたらいいか,だったかなぁ.長門さんが一方的に喋っていて,ぜんぜん解かりませんでしたが,あれって何だったのかなぁ.

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純粋理性批判』の第二部第二章「超越論的理念」の第四アンチノミー,あるいは第二部第三章「純粋理性の理想」あたりのお話しでしょうか(あるいは直裁に『ゲーデルの哲学』ISBN:406149466X あたりのお話).

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先日,id:Gen-eさんより送っていただいた「涼宮ハルヒ」シリーズ,さきほど第7巻まで読了いたしました.「文学」や「文芸」「文壇」を信仰する身としては「ラノベ」を楽しむことはできない,そんなわけにはいかない.この私がラノベを読むことがあるとすれば,それはただ「批評」や「研究」のためなのだというスタンスをとっているソマミチではありますが,これはなかなかに面白いシリーズでございました.
なおシリーズのなかの作品としては,Gen-eさんは1巻(憂鬱)を高く評価されているようですが,ソマミチとしてはメタな作品のなかでもメタメタした構造がより浮き彫りにされている(ような気がする)2巻(溜息)が好きです.

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しばらくまえに疏水さんのお薦めをうけてマンガを2冊購入しました.とりわけ『トモネン』ISBN:4776790939 という短編集の「Go Girl」(のうち,後半部分をなす作品)が印象にのこっています.なんだかこの文脈で連想されましたのでメモ書き.

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先日,『空間の謎・時間の謎』ISBN:412101829X という本を購入した.「ライプニッツ,恐るべし」という帯にひかれて手に取ったところ知る人ぞ知る内井惣七先生が著者だったことによる(この方の『科学哲学入門』はとても興味ぶかく,科学を考えるうえで参考になる本だとおもうってなんだか偉そうな物言いですが).そしてそれを機に,積読していた同著者の『うそとパラドックスISBN:4061488813 を読み始めた.論理学の本としては入門の入門といったレベルのものであるが,文体や語り口,題材の論理パズルが楽しい.また,途中で論理的推論を「手動」でおこなう‘ディジタルコンピュータ’「論理尺」を作ることになるのであるが,この論理尺を用いた‘論理的推論’の体験も新鮮でおもしろい.なによりも‘推論’のために頭を働かせている気持ちがまったくしないのに手作業で論理的推論ができてしまうあたり.

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以上,とりとめもなく.