Billroth

消化器コースの試験も終わり,次は内分泌のコース.

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今朝,夢の終わりにブラームス弦楽六重奏曲第1番(op.18)を聴いた(おそらくは第2楽章).

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ヨハネス・ブラームスJohannes Brahms, 1833年5月7日 - 1897年4月3日)は,19世紀ドイツの作曲家であり,大バッハベートーヴェンと並びドイツ音楽に於ける「三大B」と称される一人である.ハンブルクに生まれ,ウィーンに没した.作風は概ねロマン派音楽の範疇にあるが、古典主義的色彩も濃い(Wikipediaヨハネス・ブラームス」の項より).

ブラームスについてのウィキペディアの記述を読んでいたところ,ブラームスの友人のなかに「外科医のテオドール・ビルロート」という人物がいるのをみつけた.消化器外科のテキストで「ビルロート法」という手術法をみたことがあり,もしかして,とWikipediaのリンクをたどったところ,まさにビルロート法を編み出したビルロート先生その人だった.

テオドール・ビルロート(Christian Albert Theodor Billroth, 1829年4月26日 ベルゲン - 1894年2月6日 オパティヤ)は、ドイツの外科医。胃癌切除手術に初めて成功した。作曲家ブラームスの親友としても知られる。
1881年1月29日、胃癌に罹った43歳の女性の手術を執刀。癌の進行が早く、リンパ節への転移があったために、女性は手術後4ヶ月後に死亡したが、その間、経口摂取できるまでの回復をみせた。このときの残胃と十二指腸の吻合法を改良したものが、現在「ビルロートI法」として知られる術法である。さらに、十二指腸の断端は閉鎖して、残胃と空腸を吻合する「ビルロートII法」も案出した。ビルロートの成功後、ヨーロッパ各地で胃切除出術が行われるようになり、これらの術法は、いずれも現在広く応用されている(Wikipedia「テオドール・ビルロート」の項より)

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昔住んでいた下宿では,ときおり隣の家の子どもが練習するピアノの音が聞こえてきた.その子は練習中にミスを繰り返すとかんしゃくを起こして鍵盤を叩く癖があった.その‘グワシャ〜ン’という音を聴くと,自らが子どものころ,同じように思いどおりにピアノを弾くことができないとき,思いのままにならない手を‘この手が悪い’とひっぱたく癖があったことを思い出す.そこでは曲を弾くこと,音を奏でることは二の次になっていて,自らの思いのままに手を動かすことが目的になっていたのだろう.音楽ではなく自らの全能感を愛していたのだろう.
この数日,気分転換ついでに絵の練習にでもなればと立方体の形をとる練習をしていた.描けば描くほど形はとれなくなり気がつけば‘身体に感覚を覚えこませる’という意図のもと乱雑な線を幾重にもつみ重ねていた.意のままにならぬ自らの手指ばかりを気に留めて対象となるものをみていない.それではどれだけつみ重ねても形が再現できるはずがない.気の急くままに黒々と線を重ねることを止め,力を抜き薄く柔らかな線で,ゆっくり丁寧に描いてみて,それでようやく満足のゆく形がとれた.

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このところ己のふがいなさに意気消沈する日々を過ごしておりましたが,昨今,なんとなく気分が上向きになってきたようにおもいます【己のふがいなさに直面して意気消沈するというのも考えてみれば肥大した自己イメージの反映】.