自由研究

書き散らすテーマが何であるにせよ,気がつけばいつも‘心脳問題’じみたことに結びつけているようにおもう.本日は『心脳問題』に関連して,「純粋理性批判」での‘第三アンチノミーの問題’にかかわる論旨をおってみる,といった内容になった.

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『心脳問題』によれば心脳問題のエッセンスは‘自由が存在するか否かの問題’だとされ,それはいわば擬似的な問題であり,そもそもそうした問題を問う社会状況をこそ問うべきだ――ということらしい.『心脳問題』はおもしろい本であるが,イマイチ興がのらないのは,こうした問題意識が自分のそれとズレていることによるだろう.ではソマミチの問題意識はなにかといえば,マボロシにとらわれたアナタはいったい「何をみているのだ」,そしてこのワタシはいったい「どうすればよいのだ」ということなのだとおもう.心底知りたいのは「何をみているのだ」ということで,しかし技法として身につけたいのは「どうすればよいのだ」ということなのだろう.