アトロポス

ほかに三人の女神が,等しい間隔をおいて輪になり,それぞれが玉座に腰をおろしていた.これはアナンケ【必然】の女神の娘,モイラ(運命の女神)たちであって,白衣をまとい,頭には花冠をいただいている.その名はラケシス,クロト,アトロポスセイレンたちの音楽に合わせて,ラケシスは過ぎ去ったことを,クロトは現在のことを,アトロポスは未来のことを,歌にうたっていた.
プラトン「国家」岩波文庫版 下巻,p.364)

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