2005-06-08 アトロポス ほかに三人の女神が,等しい間隔をおいて輪になり,それぞれが玉座に腰をおろしていた.これはアナンケ【必然】の女神の娘,モイラ(運命の女神)たちであって,白衣をまとい,頭には花冠をいただいている.その名はラケシス,クロト,アトロポス.セイレンたちの音楽に合わせて,ラケシスは過ぎ去ったことを,クロトは現在のことを,アトロポスは未来のことを,歌にうたっていた. (プラトン「国家」岩波文庫版 下巻,p.364) -