斑猫

5.633
世界のどこに,形而上学的な主体が認められるのか.
君は,眼と視野との関係とまったく同じ関係が,ここになりたつという.しかし君は,自分の眼を実際に見ているわけではない.
そして視野のうちにあるいかなるものからも,それが眼によって見られていることは推論されない.

6.4311
死は人生の出来ごとにあらず.ひとは死を体験せぬ.
……
われわれの生には終りがない.われわれの視野に限りがないように.
論理哲学論考

「わたし」とは自分の内界や外界をみる視点として位置づけられる.ゆえに内界にも外界にも,そのいずれにも「わたし」という視点は位置づけられない.(ゆえに「わたし」は界面上に成立している?)