複素平面に関するメモ

複素平面は実数軸と虚数軸からなる.
実数軸は数直線である.

まず1,2,3・・・という「自然数」があった.これは眼の前に「ある」ものについての把握である.
それからゼロ(0)についての思考がはじまる.すなわち「ない」ということについての思考(数値化)であり,それは必然として「ある」ということを前提とする:「あるはず」のものが「無い」という想定である:そこでは「不在」を埋めるはずの「在」るモノ,その同一性・持続性が前提されている:現前していないにもかかわらず,「かつて」と「同一」のモノが,「いま」も「どこか」に「在りつづけている」という想定が,ゼロについての思考が可能になるためには必要なはずだ.
【それは「ない」という「質」をもつ事態を,「なにか」が「ある」という事態(軸,数直線)の延長線上に位置づけることで,その「なにか」についての一つの「量」として定量化し,その「ない」にたいして「なにかがない」という「質」を付与する操作;「ない」という「質」を「なにか」についての「ゼロ」であるとすることで「なにか」という「質」をあたえ,かつ「ゼロ」として定「量」化する操作でもある】
「ゼロ」からさらに「負債」が生じる.すなわち「マイナス」である。
「マイナス」により「自然数」が「整数」に拡張される.

そしてまた,1と2のあいだに√2や1.5などとして順序づけられる数がある.「実在する数」すなわち実数である.実数は有理数無理数に区分される.有理数:rational number はすなわち比 ratio をもつ数,無理数:irational number は比をもたない数である.【a/b は a の b に対する比である:b を1としたときに a がそれにたいしてもつ大きさ(量,数)を表わす:bを基準としたとき,b と同じ性質をもつもの(同じ数直線上に位置づけられるもの,同一軸上のもの)は,bという基準によって計測されうる(定量化される)】
【ある「軸」ないし「線」につけられた「名」は,その軸に「点」ないし「数値・量」として位置づけられるモノの集合が共有する「質」の表記である ←→ Y軸上の点は,X軸上の点としては表わすことができない(ただし「ゼロ」すなわち「ない」はのぞいて;「ない」においてあらゆる「軸」すなわち「質」は交わる】