骨を描く実習が一番たのしい.
みたものをみたままに描くことはうんざりする作業であるが,しばらく作業に沈み込むとある境からそれまで見えていなかった連関やバランスが分かる.すると自らの感覚の選別作業が快感になる.

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ホラホラ、これが僕の骨だ、
生きてゐた時の苦労にみちた
あのけがらはしい肉を破つて、
しらじらと雨に洗はれ、
ヌツクと出た、骨の尖。